エクスプローラーズクラブの冒険

エクスプローラーズクラブでの冒険について、当事者たちが綴るブログです。

渡米前のこと

Monte-Carlo号は夢の島マリーナを出港した。

ティラーを操作していたのは、ツガルだった。ティラーとは車のハンドルみたいなもので、ツガルがヨットを操作していた。

「トシ、ヨット気持ちええやろ?」ツガルはそう語りかけてきた。

実はツガルとは、このイベントの前に、クラブに入会して初めて会って、一緒に飲んだ人だ。 品川駅の近くのレストランバーで2人は会った。 俺よりも背が高い人は珍しい。そして、俺が昔勤めていた会社に、ツガルも以前勤めていた。

今は、ツガルは経営者。俺は俳優。

どんな話をしていたかを詳しくは覚えていないが、当時はなんかグチグチと俺は話をしていた気がする。

ツガルは、それまで俺がもっていた社長のイメージをぶち壊した。当時は何を言ってるのかが、訳が分からなかった。ただ、俺とは違う生き方をしてる人だと思った。こんな面白い人がいるクラブは面白いに違いないと思い、すぐにイベントに参加することにした。

「とにかく、ヨットに乗るといいよ!」と何度も言われた。

過去を捨てて、未来を生きることにするまでにその壁にぶつかり先に進めない時期が、暫くあった。

その時期に何度もツガルと飲んだ。というよりか、ツガルのいる場所と時間を探してくっついていったという感じだ。今の自分を変えたくて話を聞き、ダメ出しをされながらくっついていった。俺はトレーニングが大好きだったが、今度は自分の中身のトレーニングを重ねた。

ロサンゼルスに旅立つ前に2人でまた飲んだ。いい夜だった。その頃には、ツガルが言ってることが分かるようになっていた。

今は話さなくても分かる。答えはヨットにある。

だから、ツガルは俺にヨットをずっと勧めたのだ。半年後、俺はこのヨットに住むことになる。

 

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エクスプローラーズクラブ『オーシャンズセブン』

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