エクスプローラーズクラブの冒険

エクスプローラーズクラブでの冒険について、当事者たちが綴るブログです。

2018年2月17日都内某所、酪農家の場合

この日、『 エクスプローラーズクラブ Day』(略してEXPC DAY)というイベントが行われていた。場所は都内某所。

正確にいうと、ぼくが最初のサラリーマン時代の会社の研修所だ。全国から大勢が集まるので「コスパが良いところを」ということで、散々探してここに至った。ひさしぶりに昔の上司に連絡をして、他の予約をどかしてもらう。そう、ぼくはサラリーマン時代、エリートだったので顔が利くし、ぼくの仲間は何かをどかすのは得意だ。

この2日間で行われたのは、エクスプローラーズクラブでの「しびれる冒険」をみんなで話して、そのメンバーを決めちゃおうというもの。台本なんかない。とつぜん、そういう話が始まった。いつものことだ。
 
そのひとつに世界7大海峡をディンギー(エンジン無しのヨット)で渡るという『オーシャンズセブン」という企画があった。7大海峡というのは、ドーバー津軽ジブラルタル・カタリーナ・クック・モロカイ・ノース。もともと遠泳で海峡をわたる人たちの言葉で、ある日葉山マリーナで、当時のヨット部部長とメンバーが話していて「そういえば、ウッチャンナンチャンドーバー海峡泳いで渡ってましたね。ぼくらもやりますか」というノリで始まった。
 
この日までに、ぼくたちエクスプローラーズクラブヨット部は、ドーバー海峡津軽海峡ジブラルタル海峡を制覇していた。残るは4つである。
 
このとき、山形から酪農家が来ていた。牛と日々、格闘している寡黙な男だ。かれは注意深く、他の人間が海峡横断に手を挙げる姿を観察していた。いまでも彼は、よく観察している。それがなにを観察しているのかはわからないのだけど、なにかを観察しているような眼差しをする。声が素敵な男だ。
 
「いやいや、こんなのに手を挙げるやつ、命知らずだろ」
 
かれはそう思ったという。「はい、やります!」と続く同郷のメンバーを横目に、「え?やるの!?」という思いと「うわ、置いていかれたくない」という想いが横断したかれは、やがて、半分は他人の意見に流されながら、壇上にあがる。選択したのはカタリーナ海峡の縦断だった。ロサンゼルスからサンディエゴ。男性2人、女性5人のチームと、そのときは決まった。
 
こうして酪農家は、海に挑み始める。
 
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オーシャンズセブン: