エクスプローラーズクラブの冒険

エクスプローラーズクラブでの冒険について、当事者たちが綴るブログです。

エクスプローラーズクラブ宇宙プロジェクト

モロコシ畑でつかまえて

そして、捜索ポイントふたつめ。 打ち上げポイントから500メートルほど離れた場所である。打ち上げ後、すぐに落ちたとは考えづらかったが、500メートル離れた地点なら考えられなくもない。 しかし、そのポイントは身の丈以上の草むらの中心地だ。とうもろこ…

始動した回収班

『APOLLO29』は勢いよく上空へと舞いたった。 若干の風に流されながらもドンドン上空へ。2m50cmの風船がみるみる間に小さくなっていく。時間にして一分くらいだろうか、雨が止んだとはいえ雲は低空に位置し、その雲の中に、手品のようにAPOLLO29は消えていっ…

4時、打ち上げ

深夜2時頃だっただろうか。周辺は真っ暗な中、道路に設置されている電光掲示板だけが光っていた。 数時間のドライブ後、打ち上げ予定地点に我々はそこにいた。そこには警報が表示されている。たしか大雨防風警報だったように記憶している。一般的に考えると…

ガソリン満タン10万円、ガソリン満タン1億円

カワムラは京都から新幹線に乗った。 このチームメンバーは日本全国に点在している。風船ロケットを打ち上げる場所は北海道と決まり、東京で集合してみんなで北海道に向かうことにした。普通なら移動手段は飛行機と車を乗り継いでと思われるだろうが、これま…

風呂敷につつんだ風船

首をかしげながら数々の問題をクリアし、風船ロケットは完成した。 カメラやデジタルフォトフレームなど極寒で耐えられる仕様の電子機器と無線機。草むらの中など目視で見付けられないときのためのアラーム、降下時に開くパラシュート、予備バッテリーなど、…

首が傾いている男

カワムラはいそがしい。打ち上げの日が近づくも、まだまだやらなければならない作業が山盛りだったのだ。 「航空法に抵触しないこと」「管制局への申請と承認を得ること」 航空法に抵触しないとは、電波の問題である。飛行機に乗ったときに機内モードにする…

名門美術学校の教師

変態と呼ばれていた「ロケットをつくるおとこ」とツガルは、不思議に縁がある。 セルビア王室主催の『24 hours of Elegance』というガラ(パーティーのことだ)に出席したとき、彼とツガルは同室だった。どこかの国のサッカー少年団が大挙宿泊していた。最初…

ロケットをつくるおとこ

前回(宇宙からのプロポーズ2/2) プロジェクト成功にむけたチームが結成された。 名乗りをあげたクルーは20数名。航空法などクリアするための法律関係、気象を調べ実行する時期や場所を特定、機体の設計・制作、GPSなどの通信関係、それらをまとめるプロジ…

宇宙からのプロポーズ2/2(続くことになりました)

宇宙からのプロポーズ1/2の続きです。2/2で終わらなくなりました。 --- エクスプローラーズクラブで大切にしている言葉はたくさんあるが、そのひとつに「冒険」がある。 われわれは「人生の冒険家」として生きている。ボスからの司令は「世界初の試みをせよ…